sekibang 3.0

文化的消費活動の日記

2024年3月9日、あるいは文化

7時に起きる。実家の廊下がめちゃくちゃに寒いのでぼやいていると今度助成金を使って二重窓にする、と言っていた。部屋も寒すぎるのでMacの本体が冷えてつらい。

午前中に寝癖をなおすか、と思い、ついでに温泉も入るか、という気持ちになって車で5分ぐらいのところにある共同浴場へ。土湯温泉のほうから来ているという男性に話しかけられて少し話す。元々土湯にも地元の人向けの共同浴場があったのだが、それらは全部観光客向けにキレイにされて値段も高くなったのでこちらに来ているのだという。俺が行っているのは、シャワーもなく、源泉そのままのお湯をただ浴槽に溜めてる、的なこれ以上なくシンプルなものだが、そういうのが実は貴重なのだなぁ。

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いつも笑ってしまう案内。地元の人は温泉のプロで、一般の方々とは違うのだ、という気持ちが出ている。なお、56度のお湯が絶えず浴槽に注ぎ込まれているところ。

その後、近くのハードオフを攻めてみる。びっくりするぐらい何もない、かつ、意味不明な値付けでしょんぼりして帰ってくる。帰り道、自分が通っていた中学への通学路を辿ってみる。田んぼだったところが住宅地になっており驚いた。

午後から祖母のお見舞い。マスクをしていたせいか誰だかわかっていないようだった。

夕方、福島市街地を散策。20年ぶりぐらいかも。やることといえば、レコードをみることぐらいしかないのだが良いものを掘り出す。18時過ぎには人通りがほとんどなくなり、寂しくなってくる。こうしたところで「文化」を守ること、作ることの難しさみたいなものを感じざるを得ない。寒さに絶えかねて喫茶店に入る。すごくこだわりのあるお店で色々話を伺う。その後、紹介してもらったイタリアンの店で地元友人と。ポケモンハリーポッターの話を色々と教わって、自分にはもう無理、と思った。人通りが少ない寂れた街に見えた市街地も、店のなかは賑わっている。地元食材を使ったイタリアンもかなりレヴェルが高く、雰囲気も良くて感心した。