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文化的消費活動の日記

ロラン・バルト 『ロラン・バルト講義集成3:小説の準備』

ロラン・バルトの最晩年におこなった講義ノートをもとにした本。「小説の準備」と言いながら前半部分は、日本の俳句の分析をおこなっており、来たるべきバルトの小説になにが書かれようとするのかが語られている。後半部分は過去の作家を例に取りながらなされるいかにして小説を書くかを思考する。なにが、いかにして。この対になった問いのなかで興味を惹かれたのは、断然前半部分で、そこで語られる俳句の「瞬間のエクリチュール」としての姿が、後期のバルトが語ったさまざまなキーワード、エピファニー、偶景、プンクトゥム……とつながって読めていく。