sekibang 3.0

文化的消費活動の日記

2021年11月12日、あるいは寝言

6時前に起きる。仕事でかなり舐めたことをされる夢を見て、途中「ふざけてんのかよ」と声を出して起きた。昨日痛めた首はまだ痛い。筋トレ、肩、腹筋。

英語動画を15分見て仕事。やっぱり冠詞とか前置詞とかの短い単語の聴き取りが全然だな、って思って調べてたら「弱形」という発音規則(習慣?)があることを思い出した。シャドーイングやオーバーラッピングが有効な練習らしい。結局は自分で話せないと聴き取れない、と。そりゃそうだ、って感じ。

englishlab.jp

昼は中華屋で。驚くべきスピードで出てくる店だな、といつも感心するのだが、今日も早かった。

5kmラン。ビルドアップ走。少しずつ昔みたいにスピードを出して走れるようになってきている。

ブルーノ・マーズ、アンダーソン・パーク、US R&B界でも屈指の芸能力の高さを誇るふたりによるユニットのアルバム。70年代のソウルとファンクへのリスペクトを込めた企画モノなのだが、楽曲も良さもさることながら、やはりこのふたりのパフォーマンスが良い。絶頂! って感じ。

その後、来週出すメルマガを書いたり。ランニングのせいか首の痛みが軽減されていた。やっぱり筋肉の痛みは動かしたほうがマシになる気がするなぁ。関節系は温存するべきなのだろうが。

糖質ゼロビール。白ワイン。締めに開けて数年経つコワントローを舐める。

ストレッチ。風呂。

よみはじめる。

ちょっとクラシックが聴きたくなって、アルゲリッチの若い頃のショパンを聴いてみる。1965年、彼女がショパン・コンクールで優勝した直後にEMIで録音したが、グラモフォンと専属契約をしていたから長らくお蔵入りになっていたアルバムだそうである。正直、いまだショパンはわからないことが多いのだが、現代のショパン・コンクールにでてくるような人たちとはまるでアプローチ、というか、そもそもの音楽に対する向き合い方が違うように思えた。ショパンの第3番のソナタ、その最終楽章の怒涛の流れには感動してしまって終わったあともう一度聴いてしまった。すごい。それからノクターンの演奏。これもその後、1980年のショパン・コンクールでアルゲリッチポゴレリチを評価したのもすんなりくる内容である。でてきている音楽はぜんぜん違うがそこに深い共感があったのでは、と思う。

2021年11月11日、あるいは筋

6時前に起きる。筋トレ、胸、上腕二頭筋。アームカールをやる際、僧帽筋あたりの筋違えを起こす。痛い。

英語を15分やって仕事。VOAのNews Wordsのプレイリストを眺めている。今時点で287本の動画が登録されており、そのうち147本を見た。知らない単語は辞書アプリに登録。結局勉強って、自分がわかってないこと、できてないことを探すことの繰り返しな気がする。全量が見えていないなかでやってるから途方もない感じもあるが……。

自転車で20km弱。首が痛むが走っているうちにましになった。

Luck&Peace

Luck&Peace

Amazon

こないだの「メロ夜」で流れていた。札幌を中心に活動している(していた?)R&B歌手で、ラジオで聴いたときは「ん、こんなにホンモノのR&Bっぽい歌い方できるが日本人いるのか、ベテランの人かな」と思ったらまだ20代なかばとかで驚愕。楽曲も今様R&Bって感じで素晴らしく良いし、録音も優れている。良いね。韓国のR&B系シンガーにも負けない、というか、そこと肩を並べられる人がちゃんといるんだなぁ、と思う。というか、韓国系シンガーの声質を彷彿とさせる瞬間に、アジア人的なヴォイスを感じ取れるのだった。

糖質ゼロビール。泡盛ソーダ

ストレッチ。

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読了。

鈴木健 『なめらかな社会とその敵: PICSY・文人民主主義・構成的社会契約論』

 

個人が意思決定と責任を負いながら生活し、モノの所有が認められるような社会において、意志の発露をおこなうものを「核」になぞらえ、所有やその核に所属する領域を定めるものを「膜」になぞらえる。こうしたモデルを既存の社会の形だとして、それを計算機のパワーをつかうことによって「網」のモデルに、なめらかにできないだろうか……という提案をおこなっているのが本書。数式や数学的な部分はまるでわからず、わかる部分だけ読んだ感じになったけれども面白い。

核や膜をなめらかにした社会、そこではたとえば意志決定が、あれか/これかではなく、あれも/これもに近い状態でありえる。意思決定にかかるエネルギー(思考量敵なもの)が圧縮され、さらには決定に伴う責任もまたそこでは圧縮されることになる。これによって、これまでにない意思決定のなめらかさ、ここではより速度をもった実行がおこなわれるかもしれない。あるいは、所有の概念が薄まることによって、マルクスが夢見たような、生産手段が共有化された社会、労働による疎外から遠く離れた社会が実現されるかもしれない。

しかし、そのような新しい社会の形(というか、そこで生きる人間のモデル自体も変容しているわけだが)を想像するだけでなく、馴染むことができるだろうか、とも思う。シェリングはその時間論において、人間の時間を過去・現在・未来へと分割するのは決断であると説いた。連続的な時間のながれが決断の瞬間に過去・現在・未来へと切断され、分節されるのである。なめらかな社会において決断の機能が変容するならば、このような時間論も見直さざるをえない。社会は汎神論的なものへと接近していく……のかもしれない。

2021年11月10日、あるいは参観

6時半過ぎまで寝る。

幼稚園へ。

帰ってきてから英語動画を観て仕事。Kさんの日記にスティーヴ・ジョブズスタンフォード大学卒業式スピーチについて書かれていたので、初めてフルで観てみる。まだまだ聴き取れないが字幕があるので言ってることはわかる。有名な「Stay Hungry, Stay Foolish」よりも、段落としてはその前の「他人の人生のために時間をムダにするな」というフレーズのほうが良いと思う。

再度幼稚園にいき、Hの様子を観るイベント。見られていることに気づいて隠れはじめたのですぐ帰った。帰りにマクドナルドで昼食。

Hがダンスをやりたいそうなので、12月からはじめられるように手配する。

10kmをゆっくり走る。信号待ちをしていたら異音を放ちながら走っている軽自動車がいて、よく見たら左の前輪が完全にパンクしたまま走っている。え、パンクしたまま車って走れるんだと驚く。映画の『カーズ』とかレースでしか見たことない。

英語の勉強をしていて「単語カードつくたいな」という気持ちになっていたのだが、ずっと使ってたロングマン現代英英辞典のアプリで単語カードを作れることに気づいた。これでいいじゃん。発音も確認できるし。

お迎え。コンビニでビールを買って飲んで帰る。

1000円ぐらいで買ったオーケーストアのボルドー(白)、これがなかなか飲める。

風呂、ストレッチ。

最近「メロ夜」でよく言及されているトーン・スティスのEP。良い〜。先行する『FWM』と甲乙つけがたし。

sekibang.hatenadiary.com

読了。

村岡晋一 『ドイツ観念論: カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル』

 

ドイツ観念論は終末論敵陶酔の哲学である」、つまりは歴史の終わりに立って、過去をすべて見渡せるところに自らがいる、という自覚に基づいて思索をした人々と位置づけながら、カント、フィヒテシェリングヘーゲルという思想家について読み解いていく本。ハッキリ言って簡単な本ではないし、とりわけ、フィヒテシェリングの章は「わかったようでなんか掴み所がない(そうか、フィヒテシェリングって一般人的には聞き馴染みがない名前だけど、きっとこういうところに……)」みたいな気持ちになるのだが、めちゃくちゃ勉強になる。カントとかヘーゲルとか、あ、そういうこと言ってたんすか、ってなった。あと改めてヘーゲル読まずにラカンに行こうとするのとか、ああ、パンツ履かないで外出するようなもんだな、みたいな気持ちになった。

2021年11月9日、あるいは蛍光の万年筆

6時過ぎに起きる。筋トレ、腹筋、下半身。

朝食後「ウルトラマンオーブ」をチラ見。柳沢慎吾がでてるのだが、そのスパイス感がとても良い。「Z」と同じ人がメイン監督をやっているとのこと。

英語を15分観てから仕事。

英語の勉強に昔買って死蔵していたペリカンの蛍光万年筆を引っ張り出して使ってみる。良い感じ。だが、ずっとインクを入れっぱなしだったようで万年筆内部でインクが少し個体化していた(ぬるま湯で何度も洗浄して使えるようにした)。

雨が止んだタイミングで徒歩で買い物。

今日は丸一時間話しまくるイベントがあり疲れた。

昨日のシャンパーニュを飲んでしまう。

ストレッチ。風呂。

2021年11月8日、あるいはゲデオ

6時に起きる。Hの寝相の悪さで何度も起こされたうえに、修学旅行中巨大地震に見舞われる悪夢を見た。中学のときの同級生や、辞めた会社にいた人間がやたらとでてくる。

筋トレ、背中、上腕三頭筋

mstk.theletter.jp

メルマガの配信。

英語動画を15分観て仕事。昨晩放送された浅田彰坂本龍一の代役でBTSを語る、というラジオを聴く。すごい組み合わせだ。冒頭から韓国の現代史からはじまり、その格差社会、とりわけその地域格差に着目しながらBTSを読みといていく、その流麗さが素晴らしく勉強になった。浅田彰のUSヒップ・ホップ観については、でてくる固有名詞がJay-Zとかカニエとかで一世代前の古い感じがするがするけれど。

Kさんから『ヘルメスの音楽』をおすすめされたので注文しておく。

昼食前に6km走る。スピード練習……だったがペースを序盤からあげすぎて、2.5km超えたあたりで失速。有酸素運動にかける時間もちょっと見直さないとなぁ、と思う。自転車は楽だし楽しいが効率が良くない。

自転車で注文していた本の受取、さらにコーヒー豆を買う。エチオピアのゲデオ(という地域があるらしい)のゲデブ地区(というところがあるらしい)のチェルチェレ(という場所があるらしい)の豆。初めて知ったものだがラムのような強い香りがあり面白い。店主に聞いたところ、120時間の嫌気性発酵をしていて、発酵時間が長くなると酒っぽさが強くなる、という。

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昨日買ったシャンパーニュを開けてみる。

ストレッチ。風呂。

プラモ塗装。1時間ちょっとかけて軍服のカーキを塗っていく。

こないだの「ウィークエンドサンシャイン」で流れていた。Quanticって全然知らない人なのだが、その人がコロンビアの女性歌手、ニディア・ゴンゴーラと組んで制作したアルバム。ラテンを基調にしながらソウルやアフリカ音楽、そしてフリーフォーク的なものまで感じさせる新しいワールド・ミュージック。良い。ここにきて2021年の代表的アルバムみたいなものがどんどん増えてきた。

シェリングの章まで読み終える。難しい本だがところどころ面白く刺激的だ。

「メロ夜」。