sekibang 3.0

文化的消費活動の日記

2021年1月17日、あるいはゴジラ

溝口健二祇園の姉妹

祇園の姉妹

祇園の姉妹

  • 発売日: 2020/10/31
  • メディア: Prime Video
 

 1936年。山田五十鈴が芸妓ことばでまくしたてる様子が絶妙なリズムを生んでおり、こういう言葉が自然に聞こえる映画というのは現代においてはなかなか作れるものではないのだろうな、と思う。ストーリーは溝口健二らしい、現代にも通づるような女性視点とミソジニーが入り混じった(最終的に主人公の姉妹はどっちもひどい目に会う)話なのだけれども、このテンポのおかげでそこまで悲痛な感じはない。ひどい話なのにコミカルにも見れる。
が、でてくる男がひどすぎて苦しくもなる。とくに志賀廼家辨慶! 商売に失敗して金がなくなってから、昔世話していた芸妓のところに居候させてもらう(そこにはその女の妹も同居しているのに!)という神経の図太さ! さらには、手切れ金を渡されてから約束どおりに国には帰らず、昔の馴染みとばったり出くわしてその金で飲みに行くという無茶苦茶さ! 全部お前のせいじゃないのか!

1時半ごろ寝る。

起床

8時ごろ起きる。今朝もホットサンドを作る。食後『怪獣総進撃』の続きを観ながら腹筋。

本多猪四郎怪獣総進撃

怪獣総進撃

怪獣総進撃

  • 発売日: 2014/04/23
  • メディア: Prime Video
 

1968年。ゴジララドンとマンダとモスラで壊滅すること東京のシーンがすごい。人間によって怪獣ランドで管理されていた怪獣たちが異星人によって操られ世界各地を襲う、という話が2021年現在では、アンコントローラブルな自然のメタファーとしてより一層際立つ。

今年に入ってから年間100本以上のペースで映画を観ている気がする。映画を観てるときは現実を忘れられる……。

その後、レコードを聴きながらHの相手。

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ネブラスカ』は最高。

Hが遊ぶ用に先日からこういうトランポリンを導入しているのだが、音楽を聴きながら5分ぐらいこの上で飛び跳ねてみた。なかなかの運動量。体幹も締まる感じがするし、この上で軽く足踏みをしているだけでふくらはぎや足の裏が疲れてくる。

昼食後読みかけの『ドゥームズデイ・クロック』。

思いついてスケボーを買いに車で出かける。Hもやりたそうだったので一緒に買った。

 
 
 
 
 
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帰宅しておやつ。そんで早速近くの公園に滑りに行く。全然滑れないが楽しい。日没近くまでふたりで練習する。もっと上手くなりたい。YouTubeでちょこちょこ動画を見て次の練習までにイメージを高める。

帰ってヱビス。18時からBarakan Beat。夕食とともにもう一本ヱビスを飲み、マテ茶へ。食後、Hが怪獣映画を観たがったので『ゴジラ対メカゴジラ』を観はじめる。観ながらストレッチ。

福田純ゴジラ対メカゴジラ

ゴジラ対メカゴジラ

ゴジラ対メカゴジラ

  • 発売日: 2014/04/23
  • メディア: Prime Video
 

なんか沖縄が舞台でヤマトンチュが〜、みたいな琉球対内地みたいは話が入ってて妙に政治的だ。が、まったく政治的には正しくない。琉球伝統のものを土民みたいな扱いで描いており、古の怪獣キングシーサーの眠りを醒ます鍵となる歌が、沖縄民謡でもなんでもなく、ものすごい歌謡曲調だったりする。1974年だから沖縄返還から2年後。異星人に送り出されたメカゴジラの前にキングシーサーはまったく歯が立たず、ゴジラとの共闘によってようやく撃退する、というシナリオは、内地との同化によって外的な脅威を撃退しようという話にも見える。

寝かしつけでそのまま朝まで寝る。