sekibang 3.0

文化的消費活動の日記

2022年3月20日、あるいはF先生

4時半に起きる。そろそろ通常営業モードへ。筋トレ、肩、腹筋、軽く下半身。少し体力が衰えているのがわかる。心肺機能がとくに低下している。少しの動きで脈拍が上がりすぎる。

6時前にHが起きてくる。早すぎ。

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適当にオニオンスープを作ってピザトーストを作り朝食。

朝食後に観る。生まれて初めて観に行った映画。のび太のママが裏山の開発計画への反対運動に参加していて驚く(たしかにのび太のママは共産党の党員にいそう、というか市民運動に熱心そうなヴィジュアルではある)。環境保護エコロジーの啓蒙も含まれていて、F先生の思想性が光る(ドラえもんがアニマル星のタクシーに乗るのだが、そのタクシーはクリーン・エネルギーで動いており、燃料費がかからないから無料なのだという。マルクスっぽい!)。知らなかったのだが、映画の脚本もF先生が書いてんだなぁ。このあたりのある種「説教臭さ」とも言える要素が、声優が変わったあたりから消えてしまったんじゃないか、と思う。手塚治虫藤子・F・不二雄、あるいは富野由悠季という思想的なラインもはっきりとしてくるようだ。映画を観ていて、その素朴な良さに何度か涙が出た。『日本誕生』の次作だが、甲乙つけがたい……というか、人間にかなり直接的に反省を迫る内容であるがゆえに地上波での放送がしにくかった、みたいな事情があるのかも。むしろ、逆に何度も地上波で観た記憶もあるし、リメイクもされている『日本誕生』は「名作」として過大評価されている気もする。

砂原良徳のリマスターを改めて聴き直す。ものすごい分離が良くなって、メリハリがある音だ。高橋幸宏本人はこのリマスターにどれだけ関わっているんだろう(関われているんだろう)……という素朴な疑問がある。

訳者のあとがきを読んでたらゴンブリッチの母親は高名なピアニストでブルックナーの弟子だったという記述があって驚愕。

放置していた野戦炊事セットの人間以外の部分を組み立てはじめる。

夕方、飲み残していたシャルドネ。味がすっかり変質している。もともと美味しくもなかったが、逆に「ダメになった状態」をわかる貴重な機会として受け止める。さらに泡盛ソーダwithレモン。

いつもより入念にストレッチを入れる。