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文化的消費活動の日記

HomePod買ったんだ日記

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AppleのHomePod(第2世代)が届いたのでインプレッションを公開しておこう。

この製品に関しては、すでにhironicaさんによる優れたレビューがでており、ここでの記述に関しては第2世代にも引き継がれているのでそれほど書き加えることはない。44,800円で、この高音質と、締まった低音ははっきり言って破格。とくにクラブ・ミュージックを再生したときの低音の出方は凄まじく、よくこのサイズでこんな高級感がある音がでるな、と驚嘆するほどだ。ドイツや北欧の高級セダンの密閉された空間で(停車時に)鳴っているのはこういう音なんじゃないか、と想像する。低音が曖昧に広がることなく、キックがその場で「キックされている」ように聴こえる。

が、一方で、日本の住宅環境にこのスペックは難しいようにも思える。お値段以上の音質が手に入れられる間違いないプロダクトではあるので、音楽好きのユースはこれを買えば良いんじゃないか、AirPods Maxなんか買うなら、断然こっちを買ったほうが良い、と思うものの、彼・彼女が壁の薄いアパートに住んでいるとしたら近所迷惑になる可能性が高い、というか間違いなく苦情が来る。軽量鉄骨の薄い壁を鳴らして隣近所もダンス・フロア化してしまうだろう。アプリの設定で低音を切ることもできるのだが、低音を切ってしまうとあんまり製品の良さがでない。設定が低音を出す/切る、の2択しかないので悩ましい。なんでイコライザーみたいになっていないのか(Google Homeにはイコライザー機能がある)。幸い拙宅は古いRC造の物件なのだが低音オンでどこまで苦情が来ないかチャレンジしてみたい。ただ、夜はすでに無理だな、という感じがする。設置場所によって低音の出方はかなり変わると思うのでインシュレーターなども試してみたい。

そう、我が家にはすでに2019年からGoogle Homeが稼働していたのだった(もう売ってないこのタイプのやつ。いま中古だとかなり安い)。音質が悪い、と評価されてきた製品ではあるのだが、日本の住宅環境だとこれぐらいでちょうど良いんじゃないか、とも思う。また、スマートスピーカーとしての使い勝手はGoogle Homeのほうが全然良い。たとえば、Nature Remoのようなスマートリモコン製品との連動は、Googleがアプリに製品を登録すればスムーズにつながるのに対して、HomePodだとスマートリモコンのアプリのの操作(たとえばテレビの電源を切る、とか……)をiPhoneから一個ずつショートカット登録しないといけなかった。リビングにおいてGoogle HomeとHomePodが2台稼働する「意味」がこれによって生まれてしまうのだが、そういう意味はべつに欲しくない。

なお、購入はヨドバシカメラの通販にて。夜注文したら翌朝届く異常な速度で驚いた。

以下の有料部分は、とくに内容ないです(投げ銭的な形で試してみます)。レビューして欲しい製品あればリクエスト受け付けて買って記事書きます。

2023年9月25日追記:

インシュレーターの効果を確認するために、とりあえず10円玉を3点で置いてみてテスト(もともとの設置場所はかなり重量のある木製のドロワーの上)。高音がさらに際立ち、ハイハットの金属的な響きがややトゲトゲしく聞こえるように鳴ったので止めた。

2023年9月27日追記:

クラブ系の音楽を聴くには低音がはげしすぎるが、ジャズのピアノ・トリオなんかは本当にちょうど良い。たとえばビル・エヴァンスのトリオ(スコット・ラファロと一緒にやっているときのド名盤シリーズ)。これをHomePodを自分が聴いている位置から遠くにおいて、手元にあるMacのスピーカーからも再生すると(ミュージック・アプリの設定で簡単にそういうことができる)高音成分が補填されて聴こえる。ポール・モティアンのシンバルが圧倒的なリアリティで存在しているかのよう。

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