『ぼくの伯父さん』にあわせて購入していた『伊丹十三の本』も読み終える。この本に収録されている未発表エッセイは、すべて『ぼくの伯父さん』に収録されているので、本としての価値が1/2ぐらいになってしまったかもしれないが、テレビの仕事をかなり詳しく紹介していたり、生前親交があった人のインタヴュー記事などは、わたしのような「遅れてきてようやく伊丹十三にめぐりあった人」には興味深く読めた。著作や映画以外の仕事について知るにはとても有益な本。
あと宮本信子に宛てて書いたすごいラヴレターが読めもする。没後8年の年に出版されたもので、まだまだ亡くなってからの衝撃や残響や痛みが感じられる本でもある。